親知らずの抜歯・親知らずの移植|合志市の歯医者・歯科|楓の森歯科クリニック

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親知らずの抜歯・親知らずの移植

親知らずの抜歯・親知らずの移植|合志市の歯医者・歯科|楓の森歯科クリニック

親知らずとは

親知らずには個人差があります。はじめからない方や上下左右の4本が揃っていない方、また、生える方向も様々です。他の歯と同じように正常に生え、しっかりかみ合っている場合はとくに問題はありませんが、悪影響をもたらすような生え方の場合は、抜歯を検討する必要があります。

親知らずの痛みの原因

親知らずの痛みは、生えてくるときに歯肉が他の歯によって傷つけられたり、細菌に感染し炎症を起こしたりすることによって生じます。親知らずは歯肉が部分的に被ることで不潔になり、炎症が起こりやすくなります。口が開けられなくなり、痛みとともに熱が出たりすることもあります。親知らずが仕事や勉強の追い込み時に痛むことが多いのは、疲れやストレスなどで身体の抵抗力が落ちたときに炎症が起こりやすいためです。また妊娠によるホルモンバランスの変化で、痛みが出ることもあります。そのため妊娠前の女性には「親知らず」の抜歯をおすすめしています。

親知らずの抜歯をしたほうがいい場合と抜歯しなくていい場合

親知らずの抜歯をしたほうがいい場合

  • 親知らず周囲の歯ぐきの腫れや痛みを繰り返している
  • 親知らず自体、または手前の歯が虫歯や歯肉炎を起こしている
  • かみ合う歯がなく、相対する歯ぐきに接触し傷ができている
  • 親知らずが顎関節症など他の病気の原因になっている
  • 親知らずが正常に生えていても、きちんとブラッシングが出来ず磨き残しが多い
  • 親知らずをそのまま放置しておくと手前の歯が虫歯や歯肉病になるリスクが高い

抜歯をしなくてもいい場合

  • 顎の骨の中に完全に埋まっていて、萌出してくる気配がない
  • 上下の「親知らず」とも正常ない位置に生え、歯並びやかみ合わせにも大きな問題がない
  • 将来的に移植治療(自家歯牙移植)などに利用できそうな場合

事前に周囲の神経や血管の確認が必須

「親知らず」の抜歯を行う際に重要なことは、状態を正確に把握するということです。抜歯時に神経に触れたり、太い血管を傷つけたりしないために、「親知らず」の周囲の確認が必須となります。歯科用CTを活用することで、「親知らず」の部位を立体的に把握でき、神経や血管の位置を考慮しながら治療を進めることが可能です。

親知らずの抜歯についてよくあるご質問

患者さまにとって「親知らずの抜歯」をすることはすごく大きな決断だと思います。抜歯をする前に出来る限り「親知らずの抜歯」について知っていただいた状態でいていただけると安心かと思います。ここでは「親知らずの抜歯」に関してよくいただくご質問を一部ご紹介させていただこうと思います。

親知らずの抜歯は痛みますか?
抜歯は、麻酔を十分効かせて行いますので、抜歯中に痛みを感じることはほとんどありません。まず、表面麻酔をしっかり効かせてから局所麻酔を行います。万一、抜歯中に痛みがある場合は、麻酔を追加し痛みがない状態にします。痛みがあるうちは抜歯をしませんのでご安心ください。
※歯ぐきの腫れがひどく炎症が強い場合は麻酔が効きにくく、術後の痛みも長期にわたることが多いため当日は消毒と投薬で消炎鎮痛を行い後日痛みや腫れが落ち着いてから抜歯を行うことが多いです。抜歯後は親知らずの状態にもよりますが1週間前後痛むことがあります。抗生剤と痛み止めを処方しますので服用されてください。また抜歯後、頬に内出血が生じることがあります。2週間ほどで完全に消失しますのでご安心ください。
親知らずの抜歯は入院が必要ですか?
基本的に親知らずの抜歯は日帰りで手術時間も1時間以内に終わることがほとんどです。
※全身麻酔での親知らずの抜歯をご希望される患者さまにつきましては入院施設のある病院をご紹介させていただく場合もあります。
他の歯科医院で「歯ぐきに埋まっているから親知らずの抜歯ができない」と言われましたが楓の森歯科クリニックでは「親知らずの抜歯」は出来ますか?
楓の森歯科クリニックの院長は勤務医時代にこれまで多くの「埋まった親知らずの抜歯」(他院からのご紹介も含みます)をしてきておりますのでご安心ください。ご来院いただいたら、まずしっかりとお口の中の状態を確認し、親知らずの抜歯が必要であれば術前にCT画像などで十分に精査し抜歯を行います。セカンドオピニオンも受け付けておりますし、無理に抜歯を強要することはございませんのでお気軽にご相談ください。

歯の移植治療について

楓の森歯科クリニックでは出来る限り「ご自身の歯で生涯美味しくお食事ができるサポート」をしていきたいと考えます。しかし、時には歯の破折や重度の歯周病のため残念ながら歯を抜かないといけない状況がるのも事実です。歯を失った場合の治療の選択肢はブリッジ、入れ歯、インプラントの3つが一般的ですが、条件が合えば4つ目の選択肢として歯の移植治療が可能な場合があります。 歯の移植治療とは、ご自身の歯を抜歯してそれを失った歯の部位に移植するという治療法です。移植治療ときくと本当にうまくいくの?と思われる方もいらっしゃると思います。歯の移植治療は適応症かどうかをしっかりと診断し、移植する歯の歯根膜(骨と根っこを結合する重要な感覚器官)の保存を十分に配慮した治療を行うことで成功率を高めることができます。移植するのはあくまで患者さまご自身の歯ですので術後の拒否反応やアレルギー反応が生じることはありません。また人工物ではなくご自身の歯で食べるため成功すれば元の歯と同じように咬める体にとっても非常にやさしい治療法です。親知らずを移植する場合は保険が適応されます。
※移植する歯が歯周病に罹患している場合や抜歯となる歯よりも明らかに大きい場合は適応とならない場合がりますのでご注意ください。ここでは移植治療の成功を高めるために楓の森歯科クリニックで取り組んでいることの一部と実際の治療例をご紹介させていただきます。

CT画像による術前の精密検査

CT画像を術前に撮影し、原因となる歯を精査し、ドナー歯が移植できるかを確認します。その際に移植が可能であると判断した場合3Dプリンターで移植歯レプリカを作製します。
(作製:渋谷歯科技工所様)

移植歯のレプリカを用いた低侵襲な治療

これまでの移植治療は移植する歯を移植する場所にあてがいながら何度も何度も繰り返していたため移植歯の歯根膜が損傷され成功率が低下していました。近年3Dプリンターの普及によりCTデータから移植する歯に近似した模型(レプリカ)を事前に作ることが可能となりました。下の画像が実際に抜いた歯とレプリカを比較したものです。ほぼ同じ形態が再現されております。そのためレプリカが問題なく入る状態になった後移植歯を抜歯することでスムーズに移植することができます。歯を抜いて乾燥状態で30分経過すると70%の歯根膜が死んでしまうというデータもあり、いかに移植した歯を抜いてからすぐに移植ができるかが移植治療の成功の鍵を握ると言っても過言ではありません。

歯の移植治療について

歯の移植治療について

歯の移植治療例

CASE1:30代男性

術前(赤丸の部分を抜歯し青丸の親知らずを移植しました)

術前

術前

術前

左下第一大臼歯部(赤丸部)に大きな虫歯を認め、根が一部折れていました。術中(3Dプリンターで作製したレプリカを入れサイズが問題ないことを確認後親知らずを移植しました)

レプリカ試摘時のレントゲン写真と口腔内写真

レプリカ試摘時のレントゲン写真と口腔内写真

レプリカ試摘時のレントゲン写真と口腔内写真

移植直後のレントゲン写真と口腔内写真

移植直後のレントゲン写真と口腔内写真

移植直後のレントゲン写真と口腔内写真

術後(移植後3週間で神経の治療を行いました。術後1か月で歯の揺れは落ち着いてきました。現在も経過良好です)

ラバーダム防湿下での根管治療時ラバーダム防湿下での根管治療時

根管充填直後(術後2か月のレントゲン写真)

主訴 左下の奥歯がズキズキ痛む
治療内容 左下第一大臼歯抜歯し左下智歯(親知らず)移植後の根管治療
治療回数・期間 7回(3か月)
費用 保険適応(レプリカ代別途¥11,000)
リスク・副作用 ※移植する歯が歯周病に罹患している場合や抜歯となる歯よりも明らかに大きい場合は適応とならない場合がります。定期的なメインテナンス、かみ合わせのチェックが必要です。

日頃より3Dレプリカを作成いただいている埼玉県の渋谷歯科技工所様に心より感謝申し上げます。渋谷歯科技工所様のホームページにも症例を掲載いただいておりますのでご興味のある方は是非ご覧いただければ幸いです。