
親知らずの抜歯
親知らずの抜歯
親知らずには個人差があります。はじめからない方や上下左右の4本が揃っていない方、また、生える方向も様々です。他の歯と同じように正常に生え、しっかりかみ合っている場合はとくに問題はありませんが、悪影響をもたらすような生え方の場合は、抜歯を検討する必要があります。
親知らずの痛みは、生えてくるときに歯肉が他の歯によって傷つけられたり、細菌に感染し炎症を起こしたりすることによって生じます。親知らずは歯肉が部分的に被ることで不潔になり、炎症が起こりやすくなります。口が開けられなくなり、痛みとともに熱が出たりすることもあります。親知らずが仕事や勉強の追い込み時に痛むことが多いのは、疲れやストレスなどで身体の抵抗力が落ちたときに炎症が起こりやすいためです。また妊娠によるホルモンバランスの変化で、痛みが出ることもあります。そのため妊娠前の女性には「親知らず」の抜歯をおすすめしています。
「親知らず」の抜歯を行う際に重要なことは、状態を正確に把握するということです。抜歯時に神経に触れたり、太い血管を傷つけたりしないために、「親知らず」の周囲の確認が必須となります。歯科用CTを活用することで、「親知らず」の部位を立体的に把握でき、神経や血管の位置を考慮しながら治療を進めることが可能です。
患者さまにとって「親知らずの抜歯」をすることはすごく大きな決断だと思います。抜歯をする前に出来る限り「親知らずの抜歯」について知っていただいた状態でいていただけると安心かと思います。ここでは「親知らずの抜歯」に関してよくいただくご質問を一部ご紹介させていただこうと思います。