歯周病が進行しやすい人ってどんな人?
- 2025年7月26日
- 患者さまからのQ&A
以前の投稿でむし歯になりやすい人の特徴について書かせていただきましたが、実は歯周病が進行しやすい人にもある共通点がありますので今日はそのことについて触れたいと思います。
🦠 歯周病が進みやすくなる「生活習慣」
歯周病は、お口の中にいる細菌が原因で起こる“歯ぐきの病気”です。
ただし、同じように細菌がいても、進行しやすい人と進みにくい人がいます。
その違いには「生活習慣」が関係しています。
✅ 歯周病が進みやすくなる習慣の例
①タバコを吸っている(血流が悪くなり、歯ぐきの防御力が下がります)
また喫煙されている方は一見歯ぐきからの出血が少ないため歯周病が進行しているのに気付きにくいです。
②歯みがきが不十分(とくに歯と歯ぐきの間に汚れが残る)
③ストレスが多い(免疫力の低下、噛みしめの増加)
④食生活が不規則(栄養不足や口腔内のpHバランスの乱れ)
⑤口呼吸の習慣がある(お口の中が乾燥しやすく、細菌が増殖しやすい)
⚠️ 咬み合わせも、歯周病に影響します
「歯周病」と「咬み合わせ」――実は大きく関係しています。
▶︎ 咬み合わせが悪いと…
一部の歯にだけ強い力がかかり、歯を支える顎の骨(歯槽骨)が吸収し歯周病が進行する
特に、食いしばりや歯ぎしりのクセがある方は、
気づかないうちに歯周組織に大きな負担をかけている場合があります。
実は寝ているときに歯ぎしりをする方の場合は日中よりもはるかに強い力が加わっており
その力はご自身の体重の1.5倍程かかっているといわれています。
🦷 歯周病予防に大切なのは「歯科医院でのメインテナンス」
▶︎ なぜ自分での歯みがきだけでは不十分なのか?
歯周病は自覚症状がほとんどないまま進行する病気で、症状が出てしまうと既に進行しているケースがほとんどです。
しかも、歯と歯ぐきの奥深くに入り込んだ細菌は、ご自宅でのケアでは取り除けません。
▶︎ 歯科医院でできること
歯周ポケットの検査(進行度のチェック)
専用器具での深い部分のクリーニング(スケーリング)
咬み合わせの調整や、くいしばり予防のアドバイス
ご自宅でのケア方法の見直しとアドバイスなどがあげられます。
▶︎ メインテナンスは、こんな方におすすめです
歯ぐきから血が出ることがある
歯が浮いたような感じがする
口臭が気になる
歯ぎしり・食いしばりをしていると言われた
💬 最後に
最後までお読みいただきありがとうございました。
歯周病は「静かに進行する病気」ですが、正しいケアと定期的なメインテナンスで予防・コントロールが可能です。
ご自身の歯で咬める喜びを感じていただけるよう楓の森歯科クリニックでは全力でサポートさせて頂きます。
些細なことでも構いませんのでお気軽にご相談ください。
一緒に、健康なお口を守っていきましょう!