【合志市】抜歯=悪いこと、ではありません。歯を守るための選択になる場合
- 2026年1月9日
- 予防歯科,歯周病について,歯医者が怖いと感じる方へ,歯を保存する治療,歯の神経の治療(根管治療)
それでも抜歯が必要なケースとは?
「歯を残す」ことが最善ではない場合もあります
皆さんこんにちは。
合志市の楓の森歯科クリニック 院長の白濱です。
いつも医療コラムをご覧いただき、ありがとうございます。
前回のコラムでは、
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再根管治療
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歯根端切除術
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意図的再植術
といった、歯を残すための治療法についてお話ししてきました。
しかし一方で、
どうしても抜歯が必要になるケースがあるのも事実です。
今回は、
「それでも抜歯が必要なケースとはどのような状態なのか」
について、正直にお話しします。
「歯を残す=良い治療」ではありません
歯科医師として、
できる限りご自身の歯を残したいと考えるのは自然なことです。
しかし、
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無理に残す
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将来のトラブルを分かったうえで先延ばしする
ことが、
必ずしも患者さんのためになるとは限りません。
歯を残すことが、かえって負担になる場合もあります。
抜歯が必要になる代表的なケース
① 歯根破折(歯の根が割れている場合)
歯の根にヒビや割れが入っている状態を
歯根破折といいます。
この場合、
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細菌が割れ目から侵入し続ける
-
根管治療・外科治療でも改善しない
ため、
残念ながら保存は難しく、抜歯が必要になることがほとんどです。
② 重度の歯周病で歯を支える骨が失われている場合
歯は、
歯ぐきだけでなく**顎の骨(歯槽骨)**によって支えられています。
歯周病が進行し、
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骨が大きく吸収している
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歯が大きくグラグラしている
場合は、
根の治療が成功しても
歯を支える土台がなく、長期的な安定が望めません。
このようなケースでは、
抜歯を選択した方が
周囲の歯や骨を守れることもあります。
③ 病変が非常に大きく、長期間存在している場合
歯の根の先の病変が、
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非常に大きい
-
何年も放置されていた
場合、
周囲の骨や組織のダメージが大きく、
再根管治療や外科的治療でも
改善が見込めないことがあります。
④ 歯の形や位置的に保存治療が現実的でない場合
歯の状態によっては、
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根が極端に短い
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根の形が複雑すぎる
-
外科的に安全な処置ができない
といった理由で、
技術的に保存が難しい歯も存在します。
⑤ 残した場合、かえって周囲に悪影響を及ぼす場合
無理に歯を残すことで、
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隣の歯がむし歯や歯周病になる
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骨の状態がさらに悪化する
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将来の治療の選択肢が狭くなる
といったケースもあります。
このような場合は、
早めに抜歯を行い、次の治療へ進む方が
結果的に負担が少ないこともあります。
「抜歯=終わり」ではありません
抜歯と聞くと、
どうしてもネガティブなイメージを持たれる方が多いと思います。
しかし、
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抜歯は「失敗」ではありません
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将来を見据えた前向きな選択である場合もあります
抜歯後には、
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ブリッジ
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入れ歯
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インプラント
といった治療法があり、
機能を回復し、快適に生活することは十分可能です。
楓の森歯科クリニックの考え方
当院では、
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残せる歯は、可能な限り残す
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無理な保存治療は行わない
-
将来の安定性を最優先に考える
という考え方を大切にしています。
「歯を残す治療」も
「抜歯という判断」も、
どちらも責任ある医療行為です。
患者さんとしっかり話し合い、
納得したうえで治療方針を決めていきます。
まとめ:大切なのは「その歯の将来」です
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歯を残せる治療には限界があります
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抜歯が最善となるケースも確かに存在します
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正確な診断が、後悔しない治療につながります
「残すか、抜くか」で迷ったときは、
今だけでなく、5年後・10年後を見据えた選択が大切です。
歯のことで不安やお悩みがあれば、
どうぞお気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


