【合志市】「抜歯しかない」と言われた方へ|歯根端切除術で歯を残せる可能性
- 2026年2月2日
- 口腔外科・親知らず,歯を保存する治療,楓の森歯科クリニックの取り組み,歯の神経の治療(根管治療)
歯を残す治療:歯根端切除術とは?
意図的再植術との違いについて
皆さんこんにちは。
合志市の楓の森歯科クリニック 院長の白濱です。
いつも医療コラムをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、
「歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)」
という治療法についてお話しします。
前回のコラムでは
「意図的再植術」についてご紹介しましたが、
-
「歯根端切除術とは何が違うの?」
-
「どちらを選ぶべきなの?」
というご質問も多くいただきます。
今回は、
歯根端切除術の基本と、意図的再植術との違いを
できるだけ分かりやすくご説明します。
「根の治療をしたのに治らない」と言われた歯へ
根管治療(歯の神経の治療)を行っても、
-
歯の根の先に膿が残る
-
痛みや違和感が取れない
-
何度も再発を繰り返す
といったケースがあります。
このような場合、
歯の根の先そのものを直接処置する外科的治療が
選択肢になることがあります。
その代表的な治療法が
歯根端切除術です。
歯根端切除術とは?
歯根端切除術とは、
歯ぐきを切開し、歯の根の先(歯根端)にある
感染部分を直接取り除く治療法です。
簡単に言うと、
-
歯は抜かずに残したまま
-
歯の根の先だけを外科的に切除
-
根の先を封鎖し、再感染を防ぐ
という治療です。
歯を抜かずに行える点が、
大きな特徴のひとつです。
なぜ歯根端切除術が必要になるの?
通常の根管治療では、
歯の中から細菌を取り除きます。
しかし、
-
根の先が枝分かれしている
-
石灰化して細い
-
器具が届かない
といった理由で、
根の先に感染が残ってしまうことがあります。
歯根端切除術は、
内側からでは届かない部分を、
外側から直接きれいにする治療です。
歯根端切除術が向いているケース
歯根端切除術は、
次のような場合に選択肢となります。
-
根の先の病変が限局している
-
歯根の形が比較的まっすぐ
-
前歯や小臼歯など、外科的にアプローチしやすい部位
-
歯周病が重度ではない
歯根端切除術が向いていないケース
一方で、次のような場合は
適応が難しいことがあります。
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奥歯(特に下顎大臼歯)で骨が厚い
-
根の先が大きく曲がっている
-
被せ物や土台の影響で処置が困難
-
病変が広範囲に及んでいる
このような場合には、
意図的再植術が選択肢になることもあります。
歯根端切除術と意図的再植術の違い
| 項目 | 歯根端切除術 | 意図的再植術 |
|---|---|---|
| 歯を抜くか | 抜かない | 一度抜いて戻す |
| アプローチ | 歯ぐきの外側から | 口の外で直接処置 |
| 向いている歯 | 前歯・小臼歯 | 奥歯や複雑な根 |
| 技術的難易度 | 高い | 非常に高い |
| 適応症例 | 限られる | さらに厳密 |
どちらも
**「歯を残すための治療」**ですが、
適応となる歯や条件が異なります。
どちらが良い治療なの?
「歯根端切除術と意図的再植術、
どちらが良い治療ですか?」
と聞かれることがあります。
答えは、
**「歯の状態によって異なる」**です。
-
無理に歯根端切除術を行う
-
無理に再植術を行う
ことは、
長期的な安定につながらない場合があります。
楓の森歯科クリニックの考え方
当院では、
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歯の形
-
骨の状態
-
歯周病の進行度
-
将来的な安定性
を総合的に判断し、
その歯にとって最も現実的で、
長く使える可能性の高い治療法をご提案します。
歯根端切除術も、意図的再植術も、
目的は同じです。
それは、
「できる限りご自身の歯で噛み続けていただくこと」。
まとめ:歯を残す治療には“順番”があります
-
通常の根管治療
-
歯根端切除術
-
意図的再植術
これらは、
段階的に選択される治療です。
「抜歯しかない」と言われた場合でも、
条件が合えば、
歯を残せる可能性があることもあります。
正確な診断が、
治療の結果を大きく左右します。
歯のことでお悩みがあれば、
どうぞお気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


