歯ぎしりってそんなに悪いの!?知られざる体への影響|楓の森歯科クリニック|熊本県合志市豊岡の歯医者

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医療コラム

歯ぎしりってそんなに悪いの!?知られざる体への影響|楓の森歯科クリニック|熊本県合志市豊岡の歯医者

歯ぎしりってそんなに悪いの!?知られざる体への影響

皆さんこんにちは!
合志市の楓の森歯科クリニック院長の白濱です。

いつも投稿をご覧いただきありがとうございます。
本日のテーマは歯ぎしりについてです。

歯ぎしりってなんで体に悪いの?というご質問をいただくので書かせていただきます。

1. 歯ぎしりは寝ている時に強く起こります

普段の食事で咬む力は、およそ10〜30kg程度と言われております。

しかし寝ている時の歯ぎしりでは、その5~10倍、最大で60〜100kgもの強い力が歯や顎にかかることがあります。
実は歯はまっすぐかかる力には強いのですが、歯ぎしりのようにギリギリ横に力がかかると歯やそれを支える顎の骨にも
悪影響が出やすいです。

起きているときは意識があるため力のコントロールがしやすいですが、眠っている間は無意識でコントロールができず
強い力がかかるため気づかないうちに歯や歯ぐきに大きな負担を与えてしまうのです。

2. 歯ぎしりをしている時間はどのくらい?

歯ぎしりをしていない場合一日に上下の歯が接している時間は17分前後と言われています。
一日が24時間ですので意外と少ないなと感じられた方も多いかもしれません。
上下の歯が接するのは①話すとき②食事をしているとき③嚥下をするときとされています。

歯ぎしりは一晩のうち合計で数分程度の方から人によっては数時間している方もいます。

歯ぎしりをしていない人の場合は一日に上下の歯がかみ合うのは17分前後、長時間歯ぎしりをしている方の場合
数時間でしかも強い力が歯に加わり続けます。

この短時間でも、非常に強い力が繰り返し加わることで歯や歯ぐきにダメージが蓄積します。
実は歯ぎしりによって歯の寿命が縮まってしまうケースを少なくありません。

3. 歯周病や歯の破折への悪影響

歯ぎしりは歯周病を悪化させる要因のひとつです。

強い力で歯を揺さぶり、歯を支える骨(歯槽骨)が減りやすくなる。
歯ぐきの炎症が進行しやすくなり治療後の歯周病も再発しやすくなるといったことが生じます。

さらに、過度な力によって歯の根(歯根)が割れる「歯根破折」を起こすこともあり、この場合は多くが抜歯となります。
歯ぎしりの及ぼす影響は大きいですね。

4. 歯ぎしり・食いしばりで起こる不具合まとめ

歯ぎしり・食いしばりで起こる不具合には以下のものがあげられます。

知覚過敏や歯の痛み
歯が割れる、折れる、削れる
詰め物や被せ物の劣化が早い
顎関節症(口の開けにくさ、顎の痛みなど)
歯ぐきや歯根への強い力による歯肉炎・歯周病の悪化
口腔内の刺激による口内炎
咬筋(噛む筋肉)の発達によるエラ張り
肩こりや頭痛、全身の不調

上のような症状でお悩みの方の中には歯ぎしりが原因の可能性もあるかもしれません。

5. もしかして歯ぎしり・食いしばりをしているかも?

☆セルフチェックポイント

口を閉じた時に、上下の歯が常に接触している
舌の外側に歯型のようなくぼみがある
頬の内側に噛んだ跡のような筋がある
知覚過敏が気になる
朝起きた時に顎が疲れている
エラが張ってきた気がする
治療した被せ物が外れやすい
家族から歯ぎしりを指摘されたことがある

ひとつでも当てはまる場合は、歯ぎしりや食いしばりをしている可能性があります。

6. 対策と予防

対策や予防法は以下の通りです。

☆ナイトガード(就寝時用マウスピース)の使用
☆噛み合わせや歯並びのチェック
☆ストレスや生活習慣の見直し

最後までお読みいただきありがとうございました。
歯ぎしりは、歯・歯ぐき・顎関節・全身に悪影響を及ぼす恐れがあります。

当院にお越しいただいている患者様の中にも
実はこれまでの歯や顎の痛みが歯ぎしりや咬み合わせが原因だったという方も複数いらっしゃいます。

楓の森歯科クリニックでは日本顎咬合学会咬み合わせ認定医が在籍しておりますので、お口の中の状態を総合的に
診断し治療のご提案をさせていただきます。

歯ぎしりや顎関節用のマウスピースの作成につきましては保険診療で行うことができます。
ご不明な点等あればお気軽にご連絡ください。